コミケクイックリファレンス サークル参加者編

▼前日

 コミケ開催前日は設営日となっております。会場に机とイスを並べる作業なのですが、スタッフだけでは、全然人手が足りません。そこで、サークル参加者の皆さんの協力が必要となってきます。前日、会場に来ることができるサークル参加者の方は、スタッフと一緒に会場設営をすすんで手伝いましょう。なお、その時は受付番号のメモをお持ちください。設営日には、カタログと次回申込書セットの販売は行ってますが、サークル受付は行ってませんので注意してください。
▼サークル入場

 参加当日は、AM7:00〜9:00の間の「サークル入場」に遅刻しないようにしましょう。
 入場には出展サークル専用通行証が必要です。1枚で1名入場となりますので、会場に着く前に切り離して各メンバーに渡しておくこと。なお、間に合わないと一般参加者と同じ時間からの入場になってしまいます。
▼荷物
 販売物およびディスプレー用グッズ、作業用の道具類など当日必要な物は、コミケ開催2週間前までに梱包を終わらせておきましょう。そして、開催10日前に宅配便で送るときになったとき、一気に発送するのです。道具類は、当日持っていくことになりますが、万が一のことを考えて、もう1セットを販売物などと一緒に宅配便で送ったほうが良いでしょう。
 宅配便で送る箱には、当日の搬入のことを考え、箱の上部や側面に大きく目印をつけておきましょう。他のサークルも自分たちと同じダンボールを使用していることがありますので、恥ずかしいくらいあちこちに目印をつけて、一目で区別がつくようにした方がよいでしょう。
 搬入の際、3人の内、ひとりは宅配便のところに、もう一人は自分たちの出展スペースに、そして3人目がその間をピストン輸送するように役割分担をして、各所に配置しましょう。
 搬入のときにドサクサにまぎれて置き引きされるケースが実際にありますので、常に荷物を監視できるようにするのです。
▼チラシ(サークル参加者編)
 チラシ配布できるのは、参加当日・設営日・閉会後と3回しかありません。
 参加当日のチラシ配布は、「自分のスペースで配布する」と「サークル入場の間に近隣のサークルのスペース宛に配布する」に限られています。そのとき、チラシが風で飛ばされないように、また、販売停止のカードの上にチラシを置かないようにしましょう。
 設営日と閉会後では、事前に登録が必要です。B5の紙に必要事項(サークル名、申し込み責任者の住所・氏名・電話番号、受付番号、配置場所、配布者人数とできればそれぞれの氏名、主な配布ジャンル)を書き、返信用封筒(長3サイズ、90円切手貼付、返信先記入)を同封の上、「準備会チラシC61C」まで郵送しましょう。締め切りは11月21日まで、当日消印有効です。
▼メンバー
 コミケ当日、参加メンバーが揃っていないと、搬入や販売、金銭管理などの役割分担を決めていたのが機能しなくなります。それを防ぐには、メンバー全員1ヶ所に集合してから一緒に会場に向かうのがベストです。集合場所としては、会場に一番アクセスしやすいメンバーの家とか、全員が知っているスポットがいいでしょう。
▼当日の移動
 サークル入場者だけの特権ともいえる、マイカーでの来場。確かにひとつの手段ですが、あまりおすすめはできません。というのも、この年末の時期はどこにいっても大渋滞。普段仕事で車を使って都内をうろうろしている人でも、時間はまったく読めないでしょう。
 また、会場の近くまでたどり着いたとしても、東雲の交差点から車場入り口までは一本道に近いので、いったんハマってしまうと身動きが取れません。さらに時間が遅くなれば延々待たされた挙げ句、「駐車場が満車です」と、他の場所に回されることも……。駐車場から会場に入るまでにも少なくとも20分はかかるので、そうなったら遅刻は確実です。
 朝も夕方もこの調子ではよほどのことがなければ公共機関を利用したほうが結果的に早くて楽でしょう。1台でも車が減ればその分渋滞は軽減されるのですから、コミケというイベント全体のことを考えるなら、極力マイカーの使用は控えましょう。
 マイカーでの来場を考えている場合、事前に駐車場使用の申し込みが必要になります。11月22日までに口座番号「00150-7-656675」、加入者名「コミックマーケット準備会・P係」まで、1800円を郵便振替で申し込みましょう。そのとき、必ず払込取扱票(郵便振替用紙の2枚目)の通信欄に、「コミックマーケット61サークル駐車場券希望」と記載し、受付番号、サークル名、配置場所(曜日・地区・ブロック・スペース)を明記してください。
▼物品販売
 コミケにおいてのサークル参加者のメインであり、一番技術的に難しいのが出展スペースでの物品販売です。ただ、静かに黙って座っているサークルが多いです。また、ひどいところでは、一般参加者としてやってきた友だちとず〜っとおしゃべりしていたりと、これでは切り株の前でウサギが転ぶのを待っているようなものです。
 極論を言うと、コンビニなど実際に商品を売ったことがある経験者が友達にいれば協力してもらうのが一番です。それでは、いない人はどうすればいいかといえば、「実際に物を売る人のモノマネをしよう」という作戦はどうでしょう?
 これは、事前に人間観察をすることが必須事項となります。それではどこに行って誰の真似をすればいいのでしょうか?
 それは、「デモンストレーター」です。デモンストレーターとは、例えばスーパーの食品売り場などで、試食品を配りながらその食品についての説明や質問をしている女性がいますが、その職業の名称です。
 彼女たちに実際に接して商品のことについて質問してみたり、さりげなく観察してどういう風に振舞っているか記憶しましょう。コミケで売るのはまず新刊本とか新作ですから、彼女たちの真似をして、セールスポイントやFAQ(よくある質問と解答集)を作り、質問に丁寧に答え、腹式呼吸で音階を高めに声を出し、試供品として見本やチラシを見せるということをやってみてはいかがでしょう。
▼スペースの環境
 剥き出しのコンクリートの壁、ガランと広い空間、そして空いているシャッター。
 出展スペースの環境は、雨露(開催時だと雪とかも)をしのげられるだけでそれ以外は外にいるのとあまり変わりません。
 一般参加者は、そこからビッグサイト内のレストランや喫煙スペースなど比較的暖かい場所に移動すればすみますが、サークル参加者はおいそれとそうはいかないでしょう。
 防寒対策はしっかりととりましょう。例えば、スキーやスノーボード用の防寒具などが考えられます。また、カイロも2〜3パック用意しましょう。
▼放送
 館内放送を通じて、総本部よりサークル向けのお知らせが流れることがあります。サークル参加者は、放送を注意して聞きましょう。
▼欠席
 コミケ当日、やむを得ず欠席した場合は、2002年1月31日(当日消印有効)までに欠席理由を明記の上、参加当選時のコミックマーケット準備会より送られてきた参加登録カード(太枠内に必要事項記入)と通行証3枚を「準備会欠席係」まで郵送しましょう。それを行わなかった場合、次回以降の参加が出来なくなってしまうおそれがあります。
 落選したサークルのことも考えて、なるべく欠席しないようにしましょう。
▼撤収
 売り切れや、渋滞を避けての早期撤収、最後までと、撤収のタイミングはさまざま。いつ撤収するかは事前に決めておきましょう。周囲のサークルより早く撤収する場合、販売の邪魔にならないように配慮して行い、必ず隣接するサークルには一言挨拶をしましょう。
 そのとき、隣のサークルの人に「私たちは、もう撤収しますので、イスをご自由にお使いください。そして、帰るときに一緒に机の上に上げて置いていただけないでしょうか」というお願いをしておきましょう。販売時間中に机の上にイスをたたんで机の上に置くというのは、隣のサークルに失礼ですし、万が一イスが落ちたりする危険性があるからです。
 最終日には、机とイスの撤収があります。コミケの参加者として、自分たちの片付けが終了したら、片付けるスタッフのお手伝いをしましょう。それが、コミケのサークル参加者としての責任です。
 
 

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