状況別FAQ【カタログ発売〜前日までの準備】編


◆カタログはどこで買えるの?
 コミケットカタログは同人誌ショップやアニメグッズ専門店を中心に、開催の1ヶ月ほど前に発売されます。店舗によって購入時に記念グッズなど特典がつく場合もあるので、お店の店頭やホームページで情報を確認しましょう。
 一般の書店には入荷されませんが、コミックの販売に力を入れている書店や、漫画用の画材を扱っている画材・文房具店、大規模な書店では独自に入荷している場合もありますので、心あたりのあるお店にはあらかじめ問いあわせてみるのもいいでしょう。
 なお、コミケット準備会では冊子版カタログの通信販売も行っています。詳しくはコミケット準備会公式サイトをチェックして下さい。ただし、流通の関係上準備会ではDVD-ROM版の通信販売は行っていません。

◆ぶ厚いカタログだけど全部読まないとダメ?
 冊子カタログにはコミケット全日程の参加サークルカットが記載されています。これがかなりの部分を占めていますが、自分が行かない日や興味のないジャンルもあるでしょうから、サークルチェックをするには必ずしも全部を熟読する必要はありません。  逆に必ず目を通して欲しいのは、最初のほうに記載されている注意事項です。  コミケットに関するさまざまな情報が親切丁寧に書いてあるので、会場内案内など当FAQ以上に詳しい注意事項はこちらを参照するのがよいでしょう。
 冊子カタログには諸注意、サークルカットの他に後半部にマンガレポートと呼ばれる前回参加した人から寄せられたレポート漫画や、同人誌に関する記事が載っています。コミケットや同人誌を知る上でためになることも多いので、一度は読んでみることをお勧めします(これが読みたいために冊子版購入する参加者も多いのです)。
 ちょっとした隙間や欄外に至るまであちこちに細かい情報や小ネタが数多くちりばめられていますので、目についたページから少しづつ拾い読みしつつ、コミケット当日に向けて気分を盛り上げるのは楽しいものです。

◆サークルチェックってなに?
 読んで字のごとく、コミケットに参加するサークルの中から、自分が行ってみたいサークルや作家の参加情報を見つけ出し、場所をチェックする行為です。
 事前に同人サークルのホームページから発表されていたスペース番号をカタログのサークルカットページから探したり、パラパラとページをめくって興味あるジャンルのサークルカットの中から、気になったサークルをピックアップし、会場内での配置場所をチェックしていきます。冊子カタログには当日のサークル配置図が添付されているのでこれを切り離し、チェックした場所にマーカーを付けるなどして、当日会場内を移動するときの手助けにしましょう。DVD−ROM版ではPCの画面上でチェックを行った上でそのチェック済の配置図をプリントアウトできる機能があります。
 会場面積も広く、参加者も参加サークルも膨大なコミケットの環境下では、このサークルチェックを事前にしておかないと、会場内に入ったはいいが右も左も分からないということになりかねません。特にビギナーの方は『とりあえず行けば何とかなるだろう』と甘く考えて貴重な当日の時間と体力を浪費する羽目に陥らないよう、カタログチェックはきちんと行うことをお勧めします。
 保存を気にしなければ、分厚いサークルカットページを背表紙から切断して、その日の分だけ持参するのも手です。当日のサークルカット一覧が常時見られるので、古典的ながら未だに実用性の高い方法です。
ただし使い終わったカタログをその辺にポイ捨てしないように。

◆スペース番号ってなに?
 コミケットはビッグサイトの全館を使用し、1日1万以上のサークルが出展しています。そのサークルを検索するための情報として、サークル参加する人が当日出展する場所を示す住所の『番地』に当たるものです。『■日 東(西) ○−01a(b)』のような形式で書かれています。
 最初の■は3日間のコミケット開催期間の中のどの日程か、『東西』はビッグサイトの東ホールか西ホールのどちらに配置されているかを示し、次の○にはアルファベットのA〜Z、a〜y、カタカナのア〜ロ、ひらがなのあ〜れのどれかの1文字が入り、これは約60席ごとにスペースをまとめた『島』と呼ばれる大きな区分を示します。続く2桁の数字が、その島の中での配置場所となります。
 現在のコミケットでは1つのサークルに与えられるスペースは基本的に『会議テーブルの半分に椅子2脚』ですので、末尾のアルファベットは机を二分割して向かって左側がa、右側がbスペースということになります。

 コミケカタログを購入すると、その冒頭に上記の区分によって表示された会場の配置図が開催日ごとに綴じ込まれています。
 本誌中のサークルカットや日ごとのサークル名索引から目当てのサークルナンバーを探し、その配置図にマーキングして当日会場に向かうのが一般的です。
 隣り合って座っていても互いのサークルは他人同士であることがほとんどなので、お目当てのスペースに着いた時は間違えたり、隣にはみ出して前に立ち止まったりしないように注意しましょう。
 当日は会場の壁におおまかな目安位置が貼られたりもします(参加サークルが自分のスペース番号を表示してある例も多いです)が、もし目的のサークルスペースや現在位置が分からなくなった場合は各ホールの入り口付近に開設されているコミケット準備会のインフォメーションに行って尋ねれば教えてもらうことが可能です。


◆カタログって持って行かないといけないの?
 現在はカタログの持参は義務ではありませんのでカタログを持参するか否かは個人の判断に任されています。
 会場内での目当てサークル再確認や待機列中の暇つぶしにマンガレポートを読むためにカタログの背表紙にカッターを入れて分割し、日毎に簡単な表紙を付ける、ファイルにはさむ、などの加工を施して持参するというのがポピュラーな方法です。
 DVD版についてはノートPC以外でも各種モバイル機器で参照できる方法が確立されているので、それらに事前にインストールして持参する参加者も少なくありません。

◆遠くから参加するんだけど、コミケット会場付近に宿泊場所はある?
 会場のすぐ目の前をはじめ、いわゆるお台場エリアにはホテルをはじめ宿泊施設が複数ありますが、一般にコミケットの開催日程や参加サークルの当落が決まった頃には、参加スタッフ、企業、遠方からくるサークルによる予約でほぼいっぱいので、当日飛込みでチェックインするのは厳しい(かなりの確率で無理)でしょう。
 一般的には会場から少し離れた近郊駅周辺のビジネスホテルなどをネットで検索し、極力早い段階で予約を取ることになります。多少会場から離れていても始発電車で会場入りすれば多少の時間差は問題になりません。
 また、24時間営業のマンガ喫茶や健康ランドなどで入浴や睡眠を確保する参加者も居るようです。
 対処策は人によってさまざまですが、コミケットへの一般参加行列は開催日当日朝の午前4時半からがスタートです(この時刻設定は地方からの高速バスの到着時間や始発電車での来場に配慮したものです)、この時間以前に会場に近づいてはいけません。
 

◆いっそ会場近くで徹夜したら早く入場できるんじゃない?
 コミケット会場には当日駐車できるスペースはありません。会場への自家用車両乗り入れは開催前日も含め禁止です。
 ビッグサイトの付帯駐車場は全てコミケット準備会によって確保されるため、いきなり車で来場しても会場には当日駐車できるスペースはありません。
 コミケットの駐車場は事前許可制で、事前に申請して取得した駐車券を持っている人しか入庫できません。駐車券を持てるのはサークル参加者と企業ブースの参加企業に限られ、一般参加者は自家用車での来場はできないルールになっています(これは自家用車で頒布物を搬入しなくてはならないという事情に考慮したものだからです)。
 会場周辺の道路わきや他の施設の駐車場に車を停めることは駐車違反です。当日は警察も頻繁に周辺巡回を行っており、このような違反車両は即刻検挙やレッカー移動などの対象となります。
 ただし、会場から十分離れた場所で有料駐車場などに入庫し、そこから公共交通機関を利用して来場する方法は禁止されていません。

◆コミケット会場までタクシーで行きたいんだけど。
 会場までのタクシー利用は禁止されていませんが、会場周辺道路の混雑が悪化する関係上から推奨はされません。基本的には電車やゆりかもめ、バスを利用して下さい(どうしてもタクシーを使用する場合も東京駅など、コミケット会場へ向かう参加者が列を成しているような場所なら、1人で1台のタクシーを利用することを避け、周囲に声をかけて相乗りするよう心がけると、タクシー代も安くなり、渋滞の緩和にも貢献できます)。
 会場に着いたら、タクシーは指定のタクシーヤードに入る決まりとなっています。適当なところで停車させてはいけません。タクシーヤードの場所はコミケットカタログに記載されていますので事前に確認しておきましょう。
 余談ですが、コミケットの時期には掻き入れ時とばかりに遠方からもタクシーが集まっています。中には都内の道に不案内だったり、下手をするとビッグサイトの場所を知らない運転手も混じっており、会場到着までに時間がかかってしまったり、タクシー代が高くかかってしまうようなケースも散見されます。
 そういったことも考慮・計算に入れて利用しましょう。

◆コミケットには何を持って行けばいいの?
 コミケットはその規模・内容共に他のイベントとは大きく異なります。他の同人誌即売会に参加した経験があっても、コミケットではコミケット独自のノウハウが必要なのだということをまず認識する必要があります。
 コミケットは夏と冬の盛りに行われる都合上、まずは暑い、寒いといった環境に対する備えが必要です。また、長時間待機したり、会場内で多くの同人誌を購入するならば行列対策や丈夫で身体への負担が少ないバッグの用意などもしなくてはいけません。
 主に会場内の混雑から他のイベント類では禁止されていなくても、コミケットには持ち込みが禁止されている物品も多数存在します。これについてはコミケットカタログの参加者用注意事項に記載されていますので、必ず事前に確認しておいて下さい。

 当Comi−Navi.comでは、コミケットカタログに掲載したビギナー向けガイドの過去記事や持ち物リストなどをアーカイブコーナーに掲載していますので、コミケットビギナーの方はぜひそれらを活用して下さい。


   

 


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