状況別FAQ【開場〜会場内】編


◆開場したけどまだ行列の中。いつ入れるの?
 一般参加行列は非常に長大で、開場前から列が動き始めても10時の開場から朝の行列全てが会場入りするには2時間以上かかる場合もあります。
 一般入場待機列が全て入場し終わり、待機列がなくなると会場は入退場フリーとなり、自由に出入りできるようになります。
 列が動き出しても開場前後暫くは「少し進んで待機…」の繰り返しです。落ち着いてスタッフの指示に従って列を歩いてください。
 なお、この列の進み方では座って休むこともできないため、暑い時期や雨などの際には非常に体力を消耗します。体力に自信の無い方、コミケットに初参加の方は午前11:00過ぎを目安に会場に到着することをお勧めします。このくらいの時間であれば当日の状況にもよりますが1時間以内程度の行列で入場できるはずです。
 全く並びたくないなら12:30過ぎに来場するのが良いでしょう。

◆会場からの退出・再入場はできるの?
 コミケットには入場券の類がないので、基本的には退出・再入場は自由です。
 ただし開場後しばらくは混乱防止のために、全ての出入口を入口として使用させる入場制限を行っていますし、長大な入場待機列があるため、いったん退場してしまうと再入場には再度待機列に並びなおす必要があります。
 いったん待機列が無くなった後であれば(過去の例ではおおむね正午過ぎくらいです)以降は自由に出入りできます。

◆会場内で注意すべき事はなに?
 まず、会場内でもコミケットスタッフの指示に従うよう心がけてください(基本的にスタッフは危険な場合など、必要最低限以外の口出しはしませんが)。ビッグサイトのあらゆる場所にぎっしりと参加者が押し合いへし合いしている様は他のイベントとは一線を隔すもので、こればかりは一回参加して実際に体験しないと実感として理解できないかもしれません。

 混雑する建物内では通行をスムーズにするため、片側通行や一時的な進行規制が随所で行われており、指示を無視した行動は大変危険です。ヘッドホンなどで耳をふさがずに周囲の声やスタッフの指示をよく聞き、立入り禁止区域や花壇、植え込みなどに立ち入ったり(実際これでコミケットは毎回非常に高額の損害賠償金を支払わねばならなくなっています)、無理な通り抜けで混乱を引き起こしたりしないよう十分注意しましょう。
 ビッグサイト会場内は大きく「東1〜3ホール」「東4〜6ホール」「東7ホール」「西1・2ホール」「西4ホール」「コスプレ広場」に大別され、それぞれの移動には(混雑から)時間がかかります。あらかじめ事前にサークルチェックを行って効率よく会場内を回れるようルートを考えて最低限の目的を定め、首尾よく果たせたら少し他所も見てみるくらいの気持ちでかかるのが吉です。
 友達と複数人数で来場するなら、買い物をホールごとに分担する手段もあります。ただし、携帯電話は会場近辺では開場から閉会までほとんど回線混雑で通話もメールも使用不能になったりするので、あらかじめ連絡が通じなくなった際の合流場所や連絡手段を決めておきましょう(携帯での発振ができなくても公衆電話からかければ受信は正常にできる場合も多いので覚えておくと良いでしょう)。

◆同人誌っていくらくらいするの?
 イベント内における同人誌の値段(領価)は、本を作ったサークル側が決定するのでピンキリ、無料から数千円するものまでさまざまでが、ほとんどの場合は一冊あたり100円〜1000円の範囲で収まります。各サークルでも領価が一目でわかるように値札を展示してる場合がほとんどなので、そちらを参考にしてください。
 注意点としては、高額紙幣の使用は(とくに開場直後あたりに)敬遠される行為だということです。サークル側も多少お釣りを用意していますが、壁サークルを除けば1万円札のお釣りをいきなり用意できるところばかりではありません。前日、あるいは当日朝までに買い物用の小銭を用意しておくのが買い手のセオリーです。
 1日の買い回りにいくら使うかは数百円から十万円以上と人によりますが、同人誌等を購入するための資金と、往復の交通費や食費・雑費、宿泊費等は必ず別の財布に分け、そちらは落としたり使ってしまわないようにバッグの中にしっかりとしまっておきましょう。

 少々余談ですが、企業ブースを除く各サークルが頒布している同人誌やグッズ類はあくまでそのサークルの『作品』であり、『商品』ではありません。
 どんな価格で、どういったルールで頒布するか(例えば『女性のみ/男性のみ』『●●のファンのみ』『1人1冊まで』『■■の条件を満たした方には無料』など)を定めるのもサークルの自由です。
 それを手に取る側もその作品性を理解しなくてはいけません。商業ベースの理屈を持ち込んで商品展開や販売システム的観点からサークルのスタイルに異を唱えるのは見当違いも甚だしい行為なのです。(どうしてもというならサークルに余裕がある時に交渉してみるのも手です。礼儀正しく誠意を持って自分が欲しい気持ちを伝えればあるいは頒布に応じてもらえるかもしれません。そういった交渉や交流も対面できるイベントならではといえるでしょう)

◆同人誌を買うときに注意することって、なに?
 企業ブースを除き、スペースにおいて本を並べているのは漫画が好きなアマチュアです。自分の作ったものがぞんざいに扱われて平気でいられる人はまれでしょうから、まずは陳列物を大切に扱ってください。見本誌を読む際も「読んでもいいですか?」「ありがとうございます」など、一言声をかけるのがお互い気持ちよくすごせる為の秘訣です。自分の趣味感性にピッタリあう本に対しては、作者であるサークルの人と少し言葉を交わすのもよいでしょう。作り手と読み手が直接コミュニケーションを取れるのが、同人誌即売会の 大きな長所です。
 もっとも壁サークルクラスとなると長い行列をさばくためにサークル側も忙しい状態です。このような場所で立ち話を始めるとサークルにも後ろの行列にも迷惑になるので、迅速に買い物を済ませるのがスマートといえるでしょう。

◆新刊、既刊ってどういう意味?
 新刊とはそのコミケットではじめて領布販売する同人誌という意味です。対して既刊とは、前回以前のコミケット(や他の即売会イベント)において既に出展したことのある同人誌のことです。
 

◆部数制限ってどういう意味?
 人気サークルの新刊や企業ブースのグッズなどは持込部数の都合上、行列の人数全てに行き渡らない事態がまま発生します。このため、出来るだけ多くの人に本が行き渡るよう、頒布側が一人が同一のアイテムを買える数に制限を設けることです。
 制限数は頒布側の都合によってケースバイケースですが、複数の友人から頼まれている場合などは後のトラブルを避けるべく、早めに連絡をとって善後策を相談しましょう。

◆委託本、委託サークルって、何のこと?
 『委託本(いたくぼん)』とは、自サークル以外のサークルが製作した同人誌を預かって、自サークルスペースで領付しているものです。
 『委託サークル』はその委託本を扱っているサークルです。
 複数のサークルの主催者が友人同士だったり、1冊の同人誌に複数の書き手が参加している、などの縁で、いくつかのサークルで同じ同人誌が頒布されるケースで使用される用語です。時には発行元のサークルが参加できない時に、知己のサークルに自サークルのアイテムを託して頒布してもらうこともあります。
 また、最近ではイベント内に限らず、同人誌専門書店などを通して同人誌を販売することもポピュラーですが、それを『書店委託』と呼びます(書店委託の場合は書店側の利益分が価格に上乗せされるため、イベント内のサークル同士の委託と異なり3割程高い頒価となっていることがほとんどです)。

◆「成年向け」と断られている同人誌は未成年は買えないの?
 現在コミケットではイベント内で展示する同人誌の一部において『成年向け』であることを示す表示を義務付けています。発行者が未成年者にこれらの同人誌を配布販売することは条例、法令違反となる可能性があるので禁じられています。
 あなたが未成年である場合、良い本だから買いたいという気持ちもわかりますが、年齢を偽ってそれらの同人誌を入手したことが後に発覚すると購入者(あなた)と発行者(サークル)、両者を引き合わせたイベント主催者(コミケット)全てにダメージが行きかねません。サークルによっては身分証明書の提示を求めることもあります。イベントの存続のため、ひとりひとりの自制と協力をお願いします。
 なお、成年向け頒布物の購入制限はサークルの刊行する同人誌だけでなく企業ブースの製品でも同様です。

◆会場内でコスプレイヤーさんの写真を撮っても大丈夫?
 基本的に会場内でコスプレの撮影を行っても良いのは『コスプレ広場』内です。この場所以外では人の流れを滞らせ、混雑を誘発してしまうためと、背後のサークルや通行している参加者など、『写真に写ることを認めていない』人達が写ってしまうのが避けられないために写真撮影は行わないのがセオリーです。
 逆に言えば、混雑が起こらず他の参加者が写らない場所であればスナップ程度の撮影は禁止されてはいません(最初はそのくらいの規模のはずが周囲から我も我もと撮影したい人が突然湧いて出て大規模撮影になってしまうといった事態も珍しくありませんが、その場合はスタッフなどからの注意があったら速やかに終了しなくてはなりません)。
 また、場所がどこであるかに関わらず、撮影の際には必ず被写体であるコスプレイヤーに撮影したい旨を伝えた上できちんとした了解を受けなければなりません。
 コスプレイヤー全員が撮影されることをよしとしているわけではありません。断られた場合は無理強いやつきまといなどは厳禁です。
 相手がコスプレイヤーであるなしに関わらず(サークル参加者、通りすがりの一般参加者、企業スタッフやビッグサイトのスタッフ、コミケットスタッフ、警察官やガードマン、あるいはサークルの刊行物やディスプレイなど全てに適用されます)、手段を問わず、相手が無許可の撮影は【盗撮】となり、立派な犯罪行為です。携帯電話のカメラや小型のデジタルカメラを使って通りすがりにいきなり撮影したり、一方的に撮影を要求して相手の許諾を聞かずに撮影する、といった行為をされたり、発見した場合は速やかに準備会スタッフや警備員に通報して下さい。
 また、(些か話が逸れますが)大変残念な話ですがコスプレ広場をはじめ、更衣室やトイレ、人ごみの中、入場待機列など、様々な場所で主に女性参加者を狙った盗撮行為が横行しています。
 そういった犯罪者に対しては参加者が互いに周囲に注意をしあって通報・対処していく必要がありますが、個人レベルでも短いスカートを履く際には下にスパッツ類を着用する、あまり肌を露出し過ぎるコスプレ衣装を着用しない(肌部分にも肌色のタイツを必ず着用する)などの自衛手段をきちんと講じるようにして下さい。

◆取材を受けたらどうすればいいの?
 コミケット参加者は時としてなんらかのメディアの取材を受ける場合があります。
 ただし、コミケット会場内で取材行為を行えるのは正式に準備会に申請・登録を行ったメディアのスタッフであることを示すプレス腕章を付けた報道機関関係者に限られます。
 取材時には『撮影、インタビューは、事前に被取材者に、目的及び媒体、連絡先、取材者の説明を行い、名刺など連絡が可能となるものを配布した上で、了解をとってください(コミケットカタログより)』と定められていますので、突然マイクやカメラを向けられてもあわてずに必ず取材腕章の確認と名刺の提示を求めましょう。
 その際には、口頭での伝達ではなく、必ず名刺や媒体資料(その取材がどんなメディアのどんな目的に使用されるものかを明記した印刷物)を要求し、その内容をよく読んでからその取材を受けるか否かを決めて下さい。一般正規のメディアであれば連絡先を明記した名刺や趣意書を絶対に持参していますが、残念ながらメディアを装ったニセ取材(撮影)なども発生しています。少しでも怪しいと思ったら取材や撮影に応じないのはもちろん、そのままにせずに直ちにスタッフに通報して下さい。参加者同士、注意して安全を守りあうこともコミケットの参加者の心得です。
 また、会場外でも取材行為が行われている場合がありますが、基本的に参加者は上記準備会の承認腕章を付けていないメディアからの取材はいかなるもの(例え大手テレビ局や新聞・雑誌メディアであっても)であれ受けるべきではありません。
 アナタのコメントがコミケット参加者数十万人の代表意見として扱われてしまうかもしれませんから、対応には重々慎重を期して下さい。

◆会場内で食べ物などは買えるの?
 エントランスホールをはじめ、ビッグサイト内には3箇所のコンビニがあり、各店がコミケシフトで飲食物を多量に用意してくれていますので、おにぎりやパンなどのちょっとした食べ物はそちらで購入できます。他にもビッグサイト内では各種飲食店が平常どおり営業しており、屋台なども出店しています。
 もっとも時間帯によってはどこも混雑していますし、開場中は移動と荷物整理に追われて満足に食事をする時間がないという場合もしばしば存在します。また、朝の入場待機列に並んでいる際などは買い物に出られません。菓子パン、栄養ビスケット、チョコレートなどどこでも手軽に食べられるものをあらかじめ用意しておき、少し余裕があるときにすかさずエネルギー補給、というのが基本スタイルです。
 会場内で夢中になって動いているとつい補給を忘れがちになりますが、気づかないうちに体力を大きく消耗してしまうので、軽食やおやつ程度のものでも必ず会期中に口にするようにしましょう。
 なお、会期中トイレに行く回数を減らそうと水分の摂取を控えるという参加者も見られますが、それだけ身体への負担が大きくなり、体力を消耗しやすくなるのでオススメできません。
 ミニペットボトルなど再栓できる飲料を持参し、一口、二口づつ間を空けて飲むようにすればトイレに響くこともないので覚えておくと良いでしょう。

◆落し物をしちゃった! どこで聞けばいい?
 ビッグサイトの東1ホールにある総本部をはじめ、会場の各所にコミケットスタッフの待機所があり、落し物は各エリアごとに保管されます。落とした場所の大体の見当があり開催日の開催時間中ならば、まずはそちらのほうに問い合わせてみてください。閉会後は西アトリウムの落し物取り扱い窓口にての一斉返却となります。1・2日目は17:00〜18:00、最終日のみ16:00〜17:00となりますのでお早めに。
 なお、落し物をしたことに後日気づいた場合には落し物の種類によって問い合わせる場所が変わります。衣類、アクセサリー、時計、雨具、メガネなど身につけるもの。本、文具類やカバンやポーチ(ただし、現金やクレジットカードなど、貴重品が入ったものの後日管理は行いません)。その他雑貨類などの物は、概ねコミケ終了2週間以内に往復はがきにてコミックマーケット準備会に問い合わせてください。
 その際には必ず往信側に自分の住所氏名電話番号、落し物の形状・目印・内容物の詳細などを記入しておきましょう。紛失した場所などがおおよそでもわかっているならなおよいでしょう。上記のもの以外の、財布や定期券、キャッシュカードや公官庁発行の証明書(免許証や保険証)、パソコンやデジタルカメラ、携帯電話といったものは閉会後、東京ビッグサイトに引き渡されますので東京ビッグサイトもしくは警察に問い合わせてください。
 万一の場合に致命的なダメージを受けないよう、現金の一部、帰りの切符、カード乗車券、免許証などと会場内で使う軍資金は別の財布に入れ、バッグの中にしっかりしまっておく、財布や携帯にはコードを付けてベルトなどにクリッピングしておくといった防衛策を講じておきましょう。

◆貴重品を持ち歩くのが不安だし、荷物が邪魔なんだけど、ロッカーとかに預けられる?
 会場内各所にコインロッカーはありますが、防犯上の措置でほとんど使えません。
 基本的に個人の荷物は大小を問わず自分で持ち歩くしかありません。
 コミケット準備会が開設しているクロークと、会場であるビッグサイトが開設している有料休憩所(場所は回ごとにコミケカタログに付属している会場案内図で確認して下さい)がありますが、時間によってはいっぱいで預けられないということも多いので、最初から預けることを前提とせずに、持っていく物を厳選してバッグへの収納を工夫するなどして、荷物を少しでも小さく軽くする努力が必要であることは覚えておきましょう。

◆作家さんの直筆イラストが欲しい!!
 コミケットをはじめ、こういった同人誌即売会の醍醐味の一つがファンの同人作家さんに直接この世で1枚だけのイラストを描いてもらえるチャンスがあるかもしれないということです。
 そのためには自分で事前にスケッチブック類を事前に用意しておき、会場で本人を確認した上で直接『スケブ(=スケッチブック)お願いしてもよろしいですか?』と頼む、という手順を踏む必要がありますが、一般の参加者に対してスケッチブックを受け付けることは全てのサークルや作家が行っているわけではありませんので、頼めば誰でも引き受けてくれるというものではないということは認識しておく必要があります。
 理由の如何を問わず(たとえ自分の直前にOKしてもらった人がいたとしても)断られた際には素直に諦めましょう。無理強いしたり、ゴネてはいけません。
 幸運にもOKをもらえたら、自分のスケブを作家に渡し、大体の出来上がり時間を確認し、それまではスペースから離れているのがセオリーです。そのために、スケブには万一に備え住所、氏名ないしメールアドレスなど自分の連絡先を書いておきましょう。もちろん、約束した時間には速やかに受け取りに向かいます。
 まれに預けるのを嫌って、『待っているのでこの場で描いて下さい』などと依頼する人も居ますが、それはNGです。
 スケブは作家にとって『やって当然』のサービスではありません。常に作家の都合に配慮し、描いてもらったら必ず「ありがとうございました」と感謝の言葉と気持ちを忘れずに。
 なお、スケブはその作家の大ファンであるからこそたってお願いする、という性格のものですから、基本的にそのサークルの刊行している同人誌は購入した上で依頼するのが最低限マナーですし、描いてもらったイラストやコメントは自分だけの大切な記念品として保存し、オークションに出したり、ネットに掲載するといった行為はしてはいけません。

◆サークルに差し入れ、プレゼントがしたいんだけれど・・・?
 作家、サークルを直接訪れることができる即売会、せっかくだからプレゼントや差し入れをという方もいるかもしれません。
 基本的にコミケットではサークルや作家に対してのプレゼントは一般的な行為なので、それ自体は遠慮なく行ってかまいませんが、やはり一定のルールや常識はあるので覚えておく必要があります。
 まず前提認識として、差し入れやプレゼントをしたいファン(つまりあなた)とは、作者側にとっては面識もない不特定多数の人達の1人であることがほとんどです。ファンの側が作者をよく知っていたり、頻繁にファンレターなどを送っていたとしても、作家側がその全員を把握しているとは限りません。
 どこの誰かも分らない相手から物をもらっても困惑するだけですから、渡す際には品物に【自分の名前(HNなどを使用しているのならそれも添えて)、住所やメールアドレスなどの連絡先、今までの本の感想や応援のメッセージを書いた手紙やカード】を添えるのがルールです。
 プレゼントする品物は、貰った相手の便とコミケットという場所の混み様や持ち帰りの便なども考慮する必要があります。【生もの(果物・ケーキなどの生菓子・おにぎりやサンドイッチ類全般)、花束、重かったりかさばったり壊れやすい物全般】は控えましょう。
 また、気持ちを込めて手作りのお菓子やグッズを―という想いを抱く人もいるかもしれませんが、基本的に手作り物は相互的によほど親しい場合以外は受け取る側にとってはっきりと迷惑です。アナタの自己満足を押し付けないように。

◆迷子・落し物に気づいたときは?
 迷子を発見した場合は自分で保護者を見つける事は考えずに、速やかに各地区最寄のインフォメーションまで連れて行き、準備会スタッフに連絡しましょう。コミケット準備会の方から会場内に迷子のアナウンスが行われます。
 不用意に連れ歩いたり、会場外に連れ出したりしてはいけません。
 落し物についても同様に、各地区のインフォメーションまで届け出ましょう。近くで列整理などをしているコミケットスタッフの人は職務上、預かっても急に戻れない場合があるので、直接インフォメーションの窓口に届け出ることが大切です。
 準備会のほうに届けられた落し物は、一度準備会で預かった上で会場から持ち出されますので、後日落し物に気づいた場合は早めに準備会に連絡しましょう。
 詳しい届け先、連絡事項は毎回微妙に異なる場合もあるので、コミケットカタログの注意書きを参照してください。
 コミケットでは長い間、『落し物が無事に届けられ、持ち主に戻る率が驚くほど高い』という良い伝統が続いてきました。もしあなたが拾い主になった場合は是非その伝統に新たな一頁を加えてください。

◆子供を連れて行きたいんだけれど?
 子供を連れて親子二代でコミケットに参加する人も増えてきました。しかし、コミケット会場には託児所はなく、また救護室には子供用の救急薬は用意していません。
 子供にとってコミケット会場は非常に苛酷な環境であるとしっかりと理解し、コミケットに小さな子供を連れてくることそのものが本来はイレギュラーであり、他のイベントや観光地よりもはるかに親の監督責任は重いということを先ず認識してから、一種の被害者となる子供の心身へのストレスを最大限低減できるように十分な用意を整えて来場して下さい。
 例え可能な限り最高の準備をしたとしても、連れて来られる子供にとっては非常識に過酷なのがコミケットの現在の環境ですし、それ以上に保護者であるはずの親が自分の要求を前提として子供がぐずったり、疲労を訴えるのを無視したり逆に叱りつけるなどの行為は子供にとって大きなトラウマを残します。
 乳幼児はもちろん、中学生以下の子供を連れ来場する際にはまず大前提として夏冬を問わず入場待機列に並ぶのはやめ、また、会期中であっても子供の様子に最大限注意を払い、予定の途中であっても切り上げて帰宅するようにしましょう。
 混雑ではぐれないよう気をつけるのは当然ですが、万が一に備えて子供の年齢を問わず緊急連絡先などを記した迷子札を持たせてください。
 泣き出しても、ぐずっても、はぐれても、いたずらをしても、騒いでも、悪いのは子供ではなく連れて来た親なのです。そういった事態に際し子供に当たらず、その全責任を負って的確な対応ができる自信がないのならば子供連れで来場すべきではありません。

◆コミケット会場で喫煙や飲酒はしてもいいの?
 喫煙は所定の喫煙所のみで行えます。それ以外の会場内では全ての区域が禁煙ですが、屋外に相当する場所の一部(一般待機列や各ホール外トラックヤードなど)では、副流煙が他の参加者に及ばないよう十分離れてなら喫煙が禁止されていない場所もあります。ただし、そういった場所には喫煙所のように灰皿があるわけではないので各自で携帯灰皿を利用してください。吸殻のポイ捨てなどもってのほかです。
コミケットはその性質上、多くの人が本などの可燃物を持ち歩いています。火の不始末には十分気をつけてください。
 施設内の飲食店や販売店でビールなどを売っているところもありますが、コミケットでの飲酒は禁止行為です。サークル/一般参加者共にアルコール類の持ち込みや飲食店での飲酒はしないように。


   

 


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